2011年12月21日水曜日

ビブリア古書堂の事件手帖2 ~栞子さんと謎めく日常~

ビブリア古書堂の事件手帖2 ~栞子さんと謎めく日常~
三上 延著
メディアワークス文庫

ビブリア古書堂第二弾。内気な栞子さんと大輔のもどかしい距離が少しずつ接近していく。



北鎌倉にひっそり佇む古本屋「ビブリア古書堂」。
就職浪人の俺はここでアルバイトをしている。
店主の栞子さんは、極度の人見知り&内気だが、本に関する知識は膨大で、
本にまつわる謎ならたちまち解いてしまう。そして何より美人・・・
軽く楽しいミステリーの第二弾。

読みやすく、サクッと最後まで読めてしまう。
そして、古書が絡む謎が出てくるので、本好きには興味深い。
今回は『クラクラ日記』(坂口美千代)『時計じかけのオレンジ』(アントニイ・バージェス)
『名言随筆 サラリーマン』』(福田定一)『UTOPIA 最後の世界大戦』(足塚不二雄)
の4冊にまつわるお話が出てくる。

「古書が絡む謎」というのが私にとってのこの本の最大の魅力で、
「スリップ」「値段のつけ方」等の本にまつわる雑学が今回も面白い。
もっとも、殿方の中には栞子さんが最大の魅力でって方も多いと思うが。

だんだん二人の距離が縮まって内容も、
もどかしい恋愛・二人はこれからどうなるのでしょうか?的な方向に進んでいく。
面白くて読みやすいことには違いないのだが、第一作と比べると少しだけ熱が冷めてきた。
栞子さんの設定があまりに男目線の、理想の「萌え女」のように私には感じられてきたからである。
でも、第一作目でも思ったが、これは漫画の世界。
そして、たまに食べたくなるフライドチキンの世界。
そんなことは気にせず読まなくてはならない。

少しさめたとは言っても、次作もきっと読むだろう。

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