2012年10月13日土曜日

テルマエ・ロマエV

テルマエ・ロマエV
ヤマザキマリ著
エンターブレイン


それでもやっぱりルシウスはかっこいい。



テルマエ・ロマエⅠ~Ⅳを一気読みして、ルシウスの魅力にはまってしまった。
映画も見に行き、古代ローマ人として違和感のない阿部ちゃんの演技を楽しんだ。

Ⅴ巻が出たと聞いたら、嫌が応でも期待が高まるではないか。
ワクワクしながら読んだのだが・・・

古代ローマと平たい顔族の国・現代日本を行ったり来たりする読み切りで始まったこのシリーズだが、いつの間にかルシウスは平たい顔族の営む温泉旅館に長期滞在している。
本書でルシウスは、恋をしたり乱暴者と対立したりと活躍するのだが、お風呂の話からだんだん離れてきた。

Ⅴ巻を読んでわかった。
このシリーズは、今までにない斬新な設定が最大の魅力なんだなと。
生真面目なルシウスが、驚いたり感動したりするシーンが面白かったのだ。
そういうシーンが減ると面白みも減ってしまう。
連載を続ける以上、新鮮味がなくなるのは仕方のないことなのかもしれない。

それでもやっぱり、どんな時も眉間に皺を忘れないルシウスは、相変わらずかっこいい。
合間に挿入されるエッセイも、楽しめる。
生真面目なルシウスの恋の行方も気になるので、続きも読みたい。

だけど、私には一気読みの方が性に合うようだ。
次は連載が終わり、完結したら大人買いしようと思う。  

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